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2015年2月24日 (火)

風立ちぬ

「永遠の0」の後、たまたま宮崎駿の「風立ちぬ」が日テレ系で放送
された。ジブリファンとしては逃せない。奇しくも主人公のモデルは
零戦を設計した「堀越二郎」だ。やや複雑だが、堀辰夫の「風立ち
ぬ」からの着想も受けている。軽井沢で後の妻・菜穂子に出会う
こと。彼女は結核に侵されていること、高原のサナトリウムで療養
生活を送ること、など映画の中に小説と同じ情景が反映されている
ことが良く分かる。この小説については、読んだ当時、こんなに美し
い恋があるんだなと思ったものだった。
またちょっとややこしいが、堀辰夫の「風立ぬ」の妻は"節子"で、
"菜穂子"は堀辰夫の別の小説「菜穂子」の登場人物。

映画では仕事関係(飛行機のエンジニア)は「堀越二郎」をモデルに、
私生活(菜穂子と彼女との結婚)については「堀辰夫の風立ちぬ」
のエピソードをミックスして構成している。

映画の中で、宮崎駿は戦争についてのメッセージはほとんど述べて
いなかった。主人公をただ、飛行機が好きな一設計者として描いてい
る。イタリアの飛行機制作者のカプローニに「飛行機は戦争や経済の
道具ではない。それ自体が美しい夢なのだ」言わせている位だ。堀越
二郎は純粋に美しい飛行機を造りたかった、しかし時代は航空機の設
計を兵器としてしか許さなかったということだろうか。


宮崎駿を知ったのは「風の谷のナウシカ」。その前の「アルプスの
少女ハイジ」「ルパン三世 カリオストロの城」も見ていたけれど、
彼の作品と知ったのはずっと後のことだ。彼は無類の飛行機好き
だ。ジブリの作品にはほぼ、ヒロインと空を飛ぶシーンがある。空
飛ぶものは戦闘機だったり、「となりトトロ」のトトロや猫バスだっ
たり、「魔女の宅急便」のほうきだったり・・・・。今回は例外
的にヒロインがいなかったが、飛行機そのものがテーマであり、
堀越二郎と宮崎駿自身の姿とが完全に重なっている。

ストーリーは面白かったが、両方のエピソードが混じっていたのと、
「永遠の0」の後ということもあり、どういう風に観ていいのか
少し混乱した。

ちなみに、映画の冒頭から奏でられるマンドリンとバラライカは
マンドリニストの青山忠さんの演奏。バラライカが少し音程が低い
ので聞き分けられると思う。青山さんとはFB友達で、しかもB団に
は青山さんの大学の先輩の方がいらっしゃる。なんだか身近な
存在だ。
今度の日曜日には三鷹で、青山さん指揮の「クリスタル・マンドリン
アンサンブル」の演奏会がある。三鷹と言えば、ジブリもある。しか
も近くまで行く予定もある。これはなんというめぐり合わせか、久し
ぶりに演奏会に行ってみろということかなぁ。

エンディングはユーミンの「ひこうき雲」。こちらも心に沁みた。


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