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2015年2月23日 (月)

永遠の0

テレビ東京の開局60周年記念の「永遠の0」。2時間以上のドラマを
3夜放送。相当に気合が入っている。観る方も大変だ(^^)。
制作も俳優陣も良かった。
何のために主人公は死んでいったのか、ドラマの中では答えは無か
った。まぁそれが余韻を残している。おそらく、原作も映画もすこ
しづつ違うと思う。色々な解釈が加えられよう。

随分と前だが知覧に家族で行ったことがある。九州新幹線が新八代
と西鹿児島で開通したときの記念だ。西鹿児島駅から指宿枕崎線に
乗り換え、平川駅で下車。さらにバスに乗り換え山道を抜ける。武家
屋敷もある端正な町だ。お茶畑が広がるのどかな高原に基地はある。
そこに特攻に行った人の遺書、写真、ゆかりの品がたくさん展示し
てある。零戦の展示もあった。特攻の、ほぼすべてが20代以下の
若い軍人だ。優秀な人材が失われた損失は大きい。
どの遺書も驚く程の達筆である。両親、妻、幼い子供、恋人などへの
思いが強く伝わってくる。感涙を禁じえない。

20代の頃だったか阿川弘之に「雲の墓標」という海軍の特攻を主題
にした小説を読んだ。作者は阿川佐和子さんのお父さんだ。ちなみ
に土曜日の朝は、ゲストにもよるが"サワコの朝"を毎週観る(^^)。
阿川弘之は海軍出身で太平洋戦争の体験がある。小説はフィクショ
ンだ。こちらの主人公達もまた、生への渇望を持ちつつ、しかし、特
攻隊として出撃し、雲の彼方へ消えて行く。「永遠の0」と同じように。
国ため、主君のため、家族のために死ぬ。死ねる。これは日本人が
歴史的に培ってきた精神性と無縁ではない。

九段の靖国神社に行ったことがある。春は千鳥ヶ淵から続く桜並木
がとてもきれいである、太平洋戦争はもちろんのこと、日露戦争、
日清戦争をはじめ明治維新以来の戦没者が祀ってあるのを目の前
にして厳かな気持ちになる。
現代社会においては特攻は有り得ない作戦だ。当時も軍の中枢の
間違った作戦であったことは間違い無い。決して美化しすぎてはいけ
ない、しかし、出撃していった個々の人たちの行動を一概に否定でき
るものではないだろう。

ドラマの最後に、伏線としてあった主人公の孫娘の揺れる気持ちに
決着がつく。一度はあきらめた、好きだった彼に会いに行く決心を
する。祖父と同じ気持ちだったに違いない。そうやって、想いは次
世代につながっていく。納得のいくエンディングだった。

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